

近年、小児矯正歯科の必要性が高まっています。
近年、噛む機会が減ることであごが小さくなり、噛む力も弱まっています。本来、乳歯が永久歯に生え替わる時期には、あごも大きく成長していなければなりません。しかし柔らかい物ばかり食べている現代人はあごが発達せず、永久歯が 生えるのに十分なスペースが確保できず狭いスペースに永久歯が無理やり生えるので、歯並びも悪くなってしまいます。
当院ではお子様の歯並び、口腔内ケア、習慣について総合的にサポートしています。どんな小さなことでも気軽にご相談ください。

小児矯正のメリット
小児矯正とは、子供の時期に行う矯正治療のことです。
大人になってからの歯列矯正をすることもできますが、歯を動かすだけの矯正になってしまい、あごの骨の調整は困難です。しかし子供はまだ成長段階なので、あごの成長を促し、コントロールしながら矯正を行うことが可能です。子供の時期から矯正を行うことで、よりきれいで効率の良い治療が期待できます。
★小児矯正のメリット★
1. 適切な口腔機能の発育を促す。
歯周組織や舌、口唇や頬の筋肉のバランスを整え発達させる。
2. 永久歯が生えるのに備えて、十分なスペースを確保する。
乳歯の幅より広い永久歯が、ねじれたり曲がったりせずにきれいに生えられるようにスペースを確保する。
3. 上下顎骨のバランスを整える。

お子様の矯正治療と開始時期について
お子様の歯の治療を始めるにあたって、歯とあごの成長や治療時期の区分について知っておきましょう。

歯の成長と治療時期の区分
ヒトの成長の中で、上あごがだいたい10歳頃ピークを迎え、下あごが少し遅れて思春期頃に成長発育が旺盛になります。子供の矯正治療は、あごの発達が終了し永久歯が生えそろい、あごの発達が落ち着く11歳ごろを境として1期、2期に分かれます。
1期ではあごの成長、歯の移動、骨格の成長のコントロールがメインです。
2期は、きれいな歯並びのための仕上げ段階です。この時点であごの骨格が整い、永久歯が生えそろうスペースが十分に確保されていれば矯正は比較的簡単で、短時間で済みます。
しかし土台が整っていなければ時間もかかりますし、抜歯が必要になる場合もあります。

小児矯正の開始時期
小児矯正治療の開始時期は、症状やあごの成長具合によってさまざまです。矯正装置を使う場合、お子さんご自身で装置が使える年齢に なった頃を見計らって始めるのがおすすめです。自分のことができるようになる7~8歳だとご本人も親御さんもストレスが少なく続けられることと思います。
適切な時期から開始することにより、効果をあげることができますので、まずはご相談ください。

小児矯正の治療期間と料金の目安
矯正の第1期治療
期間はおよそ2年です。(治療回数は、月に1~2回程度/症状・治療内容によって異なります。)
治療料金は¥275,000程度(税込)※治療内容・期間によって異なります。
矯正の第2期治療
期間はおよそ2~3年です。(治療回数は、月に1~2回程度/症状・治療内容によって異なります。)
治療料金は¥550,000程度(税込)※治療内容・期間によって異なります。
床矯正について

床矯正(しょうきょうせい)
床矯正治療とは歯を抜かず入れ歯のように「床」の部分が存在している矯正装置を用いた治療法です。レジンで作られた床に、ネジや ワイヤーなどを埋め込まれています。歯列にブラケットとワイヤーを設置するワイヤー矯正とは、見た目も治療目的も大きく異なります。
あごが小さくて、永久歯が生えてくるスペースが十分でない場合に効果的です。あごの成長期を正常にしていく治療法ですので、あごが 発達途中の5~8歳頃のお子様におすすめです。痛みが少なく取り外しも可能、むし歯リスクが低いなど、お子様への負担が少ないことが特徴です。

床矯正のメリット・デメリット
床矯正は、比較的手軽に矯正できる治療法だけに、たくさんのメリットが得られます。同時に、デメリットも存在しているので、それらをバランス良く理解しておくことが大切です。

床矯正のメリット
床矯正には、以下に挙げるようなメリットがあります。
・お手入れが簡単
・食事がしやすい
・治療に伴う痛みが少ない
・ワイヤー矯正よりも費用が安い
床矯正のデメリット
床矯正には、以下に挙げるようなデメリットがあります。
・装着時間を自分で管理しなければならない
・発音しにくくなる
・違和感や異物感が大きい

床矯正治療のリスク
①虫歯の恐れがあります